Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

菓子折りの沈黙

ありえない、絶対駄目ですよ
考えらんないですそんなこと
他のひとなら軽蔑出来るけど
よりによって…僕困りますよ
 
そう責めたいのだろうに
体を小さくして顔色が悪い
つらかったろうね すまない
堅物だからな そこがいい
 
俺も昔は随分幻滅したもんだ
許せなくて恨んだもんさ
誰がなんたって外道なことだ
忌々しい、見損なったってな
 
ひとってのは間抜けなもんで
喉元過ぎりゃ忘れちまって
元はいいやつだったしなんて
水に流せるやつもいたがね
 
俺がそうだとは言わないよ
俺が言うことでもないけれど
割り切れなさも知るがいいよ
抑えがきかない胸のとぐろも
 
もうバカにされたくないから
後ろ指さされたくないから
堂々とひとを責めたいから
俺にも正しくいて欲しいのか
 
お前にもじきにわかるさ
理屈じゃ通らないジクジクが
胸のここんとこにあるんだ
ひとってものは厄介だよな
 
その去来は同じ胸に畳んで
好きにおやりとだけ言って
生真面目はいよいよ身を縮め
濃いクマがふちどる滲んだ目