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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

ひとの目ひとの手

ひとの目を見て話せないことが
失礼になるとは教わらなかった
赤面症と同じで生来の性質だから
仕方がないと思って生きてきた
 
随分トウが立った大人になると
元々は同じような癖があっても
意識して我慢で治したひとも
いるようだと不意に気付くもの
 
それでなんだか間抜けだが
テレビを観て練習することにした
教育番組とニュースと笑点
カメラ目線の割合が高かった
 
半年かそこらすると
目を見て話せた病院の受付のひと
話が弾んだ実演販売のひと
どうにかなるもんなんだな意外と
 
がんばってもどうにもならない
ことの方が実際この世には多い
ひとの心や人生は変えられない
苦労や奮闘努力で病は治らない
 
治らない根幹 改善できるところ
それをちっちゃく切り分けると
ひとにどんな目で見られようと
自分がどこまでかがわかるもの
 
家から出られないことが欠点なら
赤子も猫もかごの鳥もそうだから
ただいてくれるだけでよかった
そう思われる練習もあるのかな
 
つらいことも楽しいことも
この先にある どう転んでも一緒
誰かがふかふかにしている寝床
ほったらかせばカビるお風呂