Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

おせっかいな星々

色とりどりの紙と白いこよりの束 昼下がりの幼稚園はまだちょっぴり眠い瞳 「はあい、静かに、静かに」 人差し指を唇にあて、左手を軽く挙げる 「みんな、七夕って知ってるかなぁ?」 しってる、しらなぁい、ええー、なんだっけ? 「お空には、おりひめ様と…

いえといえ

「ねえ、最近どしたの?」 「…」 「ほら、また。あたし、なんかした?」 「…別に」 「だったら、いっつも何そっぽ向いてんのよ」 「いけないのかよ」 「いけなくはないけど、その…」 口ごもって、夏服のリボンをいじっていると 「お前が悪いとかじゃねーよ」…

黒い雨傘

お前の傘はボロだわねえ母は今日だけで三度目の台詞を口にする色だって褪せているし、骨だって曲がって知ってるよ、と俺は流す買い直した方がよかないの?いいんだ、盗られることもあるんだし言いながら苦笑するこの傘への思い入れは別にない俺もいっそなく…