Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

四次元の内訳

うたを聴いた時に
その登場人物を思い描き
知らない言葉は適当にぼやかし
五分かそこらの試写会
 
お互いに見せあっこ出来たなら
こんな風にイメージしてたんだ
あたし、駅の場面だと思ってた
待たされるやつ、こんな男前か?
 
つくったひとが半透明で現れ
ま、正解なんてないですけどね
つまりはマッチ棒とマッチ箱で
火が点けば始まる、それだけ
 
同じことを見聞きしながら
あさってのことを描きながら
黙って手をつないで歩いた
泣くのわかるなぁ、と俯いた
 
確かめようがないからこそ
そのあわいで重ね合う色を
他の誰にも知られたくないよ
君にだけ伝わるといいけど
 
そう、あたしもそれ思った
んー、あたしは違うかな
どっちでも身を乗り出すんだ
君が見た景色はどうだった?
 
言葉ってカッコつけ病だし
言うほど離れてもどかしい
カードめくりは暇つぶし?
誰でもよければよかったのに
 
見つめ合った沈黙の後は
同じ方向を見るといいそうだ
同じものを映して生きるんだ
見落とした色は僕の瞳の中