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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

野菜vsチャーシュー

ラーメン屋の暖簾をくぐり
二人がけの卓についてお品書き
えっと野菜そば 僕チャーシュー麺で
おっ、いくなぁ 昨日給料出たからね
 
そういやどうなったの、彼女とは
さあ知らねえ、連絡ないからな
こっちからも何も言わないんでしょ?
僕が彼女でも何もしないと思うよ
 
そうかな、要はどうでもいいんだろ
まあ、それもあるかも
チャーシュー麺おまちどうさま
あ、ども ハイじゃこちら野菜そば
 
めいめいもごもごいただきます
しばし黙ってすする湯気の向こう
あ、コショー忘れてた ああ俺もだ
フタ押さえろな、これ外れるから
 
思い出したように不服な目を上げると
本気でもないのに相手する必要ないだろ
何が?ああさっきの話
それ彼女の台詞でもあるんじゃない?
 
女のひとって恥かかされると怒るねぇ
そんなの、同じだかんな、男だって
どっちかなら男の方がまだ笑えるかも
て言うか知らないよ、麺のびるよ
 
汁を飲み干して椅子にもたれると
本命は別だし、どうでもいいんだよ
知ってる、確か彼氏出来たんだよね
文句ばっかだし、まあ続かねえって
 
こっち向いてないのわかってて
望みを捨てずにいられるって偉いね
持って回った言い方しやがんな
どうせ俺は自尊心に振り回されんだ
 
なんだ、わかってるんならいいよ
じゃ冷たくしつこくとことんやんなよ
うるせえ、ごちそうさ…ん?財布
…悪い俺のも頼む、あとで返す!