Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

裏打ちの受動

川に沿って走る在来線で
近いようで遠いところへ
性懲りもなくのこのこきて
手もなく元気になるわけで
 
いつもと違う何かってのは
周りについたのりしろが
とりわけ厄介に見えるんだ
欲など出すんじゃなかった
 
叶わない方が気が楽だし
疲れるから何もいらない
たらればの先は知らない
他のこともそうじゃない?
 
げんなりすると嘆くけど
稀な失敗だってあるけれど
今いたカラスは笑い顔
生きてるってそういうこと
 
存在する価値なんてない
死んだほうがましの耳鳴り
まあまあまあ 待ちなさい
ヒーローだけじゃ救えない
 
誰の助けにもなれないと
適性をすぐに見限るよりも
助けたいと奮った余力ごと
助かった側にもなれるだろ
 
未来が見えないやつがいる
暗い未来がはっきり見える
そういう不運なひともいる
どちらともわからない希望
 
次に笑うか泣くかも知らない
塗り重ねた最後を見ていたい
笑い声と拍手になるために
それぞれに運ばれてある命