Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

運命の後日譚

これって運命なんじゃないの?
頬を赤らめて言い募る女の子
よくあることじゃないの?と
その男はつまらなそうな顔
 
どっちがほんとうになるか
今の段階ではわからないが
幸せそうかどうかくらいは
見ればわかるというものだ
 
なんでも素直に信じていると
そのうち痛い目見るんだよ
世の中そんなに甘くないよ
取り越し苦労くらいが丁度
 
周りに水を差されもするが
いの一番に踏んで消すのは
当の本人の浸かる世知辛さ
おめでたいひとだな君は
 
そうかなあ そう思う?
あたしは運命ってことにする
どっかにつながってるはず
雪に駆け出し滑る長靴
 
ああほら 何やってんだ
走るからそんなになるんだ
こう、ペンギンみたく歩幅…
あはははは
 
何がおかしい
だっておっかしいじゃない
鬼みたいな顔してよちよち
うるっせえ この方がいい…
 
ズゴデンと派手に転んだ
あっはははは もうやだあ
真っ白になった眼鏡が
ふるふると手を差し伸べた