Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

たはむる

 

新聞を畳の上にバサバサと広げ
孫の手で背を掻きつつ眉をひそめ
肩たたきを頼み、はあいと娘
 
もうちょい上、もうちょい外
ああそこそこそこ、ツボツボ
ああ肘ゴリゴリでも構わんけど
 
ねえ四コマまんがは?
今日はなんだかよくわからんかった
 
少し開けた縁側のサッシの隙間から
散策を済ませた猫が戻って来た
 
ねえテレビなんかやってなかった?
いいのやってないから切ったんだ
肩を五回叩くごとに額を軽くペチン
あのなあ、そこは別にコッとらん
 
そのうち猫が台所からこちらへ来て
新聞を左端から踏んでトコトコ歩くと
真ん中でポテンと横になる
 
こらこら、おい、読めないだろ
フフッと笑いだしテンポを速める背後
新聞の端を掴み布団みたくさばいて
猫はころん、ウァオン、とテレビの方へ
 
あら、ひどい、なにすんのよ
あんなので怪我なんかしやしないよ
言っているそばから戻ってきて
ふくらはぎを踏んづけ丸まるあぐらの上
 
おおいこら、寝るな、ションベン行くぞ
ね~んね~ん、ころォりィよォ
バカ、歌うな、ちびっても知らんぞ
ホント勝手なんだから
猫がだろ?
さあ?
 
眉間から鼻筋をちょいとなでてやると
ごろごろと機嫌よく目を細めた