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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

他人の湯むき

あなた、明日の晩だけど…
わっ、何やってんの、服着てよ
風呂の湯の設定が熱すぎるんだろ
埋めればいいじゃない、風邪引くわよ
 
もそもそとジャージを引っ張りあげながら
これが外で、相手が知らない人妻なら
俺って完全にお縄なんだろうな
まあ、通報されちゃったら、そうかな
 
例えばさ、銭湯で火事に遭ったとしてだ
とるものもとりあえず飛び出してきたら
カワイイ女子高生と鉢合わせた場合さ…
カワイイはともかく、やむを得ないわ
 
ただ、そういうヘンなひとじゃない、って
相手が同意してくれなきゃダメかもね
夫婦だって元々は赤の他人なわけで
もし、この男に無理に手籠めに、なんて…
 
物騒なこと言うなあお前、でもそうだな
こじれるとそういうことにもなるんだよな
手を握られる想像してゾッとする相手は
恋愛対象外だって先輩が言ってたわ
 
そう考えると、パンツ脱ぐまでの道には
イチかバチかの危険がいっぱいあるなあ
お互い様でしょ、んー、でも今思えば
いいって思ってるのに、って日もあったわ
 
人間って謎だなあ、おんなじことなのに
かたや事件、かたや密かに心待ち
見られて怒ったり、見ないって怒ったり
どっちみち、いろんなとこ見られるんだし
 
親だってそんなマジマジ見たことないぜ
私もそうよ、他人を家族とみなすのって
何か通過儀礼がいるのかもしれないわね
今日は?と言いかけた時吹きこぼれる鍋