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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

セピアの彩色

自分の錆色の人生とは
全く関係ないことの結果が
一瞬遠くの色彩を照らした
僕は気付かないふりをした
 
朝食べたままのラーメン鉢に
チンしたパックご飯をぶちこみ
パカッと卵を割り醤油をたらし
立ったままかきこむ午前0時
 
あいつがいた頃は
うまくもない飯で急かされた
早くしてよ片付かないから
あれよりは自由だしいいかな
 
都合も訊かずに風呂を焚いて
自分は長々浸かっておいて
さっさと入っちゃってよね
別にシャワーでいいんだって
 
敗戦処理の残業でぐったり
頼まれた何だかを忘れた日
舌打ちを咳払いでごまかし
別にいい もう頼まないし
 
何もいやがる自分を抑えて
誰かに羽交い締めにされて
暮らしてたわけじゃなくて
いつからこうなったんだっけ
 
やさしかった頃のことは
のべつに自慢して話したから
いつでもどこでもすらすら
おまじないか念仏みたいだ
 
垣間見た絵のようなものが
何もかもを塗りつぶすのなら
幸せも不幸せも薄れるのか?
まぶたの残像がしみてきた