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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

お粥のあーん

ピピピ、ピピピ、ピピピ
むせて37.4度で止まる体温計
まあ別にその、なんてこたぁない
大仰な心配もそれはまたそれで厄介
 
ドラマなんかではさ、お盆に載った
ちっちゃい土鍋のお粥が出てくんだ
少しは食べなきゃ駄目なんつってさ
美人のかみさんがフーフーしてんだ
 
それを俺はわざと邪険に扱うね
食いたくないよ、ほっといてくれ
赤らむ耳たぶを甘噛みしたくなって
ついと顔をそむけて畳の縁に咳をして
 
大丈夫?なんて背中をさすられると
よっかかってみたくもなるもの
叱られても触れてみたくなるもの
困りながら受け入れてくれんだよ
 
…まあなんだな、具合が悪い時は
種の保存だなんだで艶なこと考えんだ
うつってもいいなんてのはイチコロさ
夢見て死ぬまいと踏ん張るのかもな
 
気が弱ってる時に大事なことを
決めようとしない方がいいんだとよ
でもさ、なんだかんだで振り返ると
どうかしてた時が分かれ道だったよ
 
アップアップしてる時に一人なのは
そりゃ間違うことも減るんだろうが
どうもわびしくっていけねえな
それが理性だろうと本能だろうとさ
 
節々の痛みでよっかかる冷蔵庫
冷凍ご飯刻みネギ梅干しだしの素
ひとりで手抜き粥くらい作れるけど
面倒だな うつして治しちまいたいよ