Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

おあまりの餌

笑えなくて涙が出る時だって
まあなんとかなるんだよね
僕にはいい頓服があるからね
飲むととかくだるくて眠くて
 
シートから外した瓶の中の薬
毎回ざあっと手のひらに出し
ちょっと安心して大方瓶に戻し
その中の一粒だけつまみ出し
 
こんなちっちゃくて丸いのが
どう働いてるのか知らないが
ぼんやり起きた時の母の言葉は
「えらい苦しそうに寝よった」
 
保身なのか幸せ自慢なのか
その方が伝わると思う慢心か
他の意図が隠されているのか
そんなの知ったこっちゃないや
 
誰のための話か知らないが
君が僕ならそれを聴きたいか
僕はもう一生分我慢したから
その手の話には乗らないんだ
 
君を操る横暴もありえないよ
そんなことはわかってるよ
なんとかするしかないんだろ
究極は僕だけ死ねば済むこと
 
こうやって僕の中の僕の芽は
ひとつずつ踏まれていくから
馬鹿な妄想もいずれ枯れるさ
今までもずっとそうだった
 
書いてあるだろそうさ冗談さ
こうやって都度切り離せれば
僕本体は生き延びるんだから
君も同じならしかたないよな