Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

虚しき口より

騙しやがって許さねえ
損した責任取りやがれ
嘘つき!嘘つき!って
そっちじゃないんだよね
 
嘘なんてついたこともない
汚れを知らない聖人君子
元々そんな人間じゃないし
むしろ慣れ親しんだ話
 
嘘が生活の一部だった頃
心晴れる日はなかったよ
優先事項と信じたものの
得意にはなれやしないよ
 
十年以上経ってみれば
正しいとか間違ってるとか
基準自体が怪しいもんさ
踏んだ花もたくさんあった
 
あの時つらかったんだな
ほんとは助けて欲しかった
騙し抜けると見くびった
虚栄だと気付いてもいた
 
生まれついてのペテンで
楽しめるひともいるかもね
少なくとも自分は違って
聴くと息苦しい それだけ
 
嘘に気付く人間ってのは
自分もヒヤヒヤしたのさ
違和感を拭い取るためなら
ひとの犠牲も厭わなかった
 
正義感なんかとうに忘れた
敵陣の丸腰 イチかバチか
つらくないならいいんだ
つらい顔を見たくないんだ