Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

みこしを担ぐ

かばいたい気持ちは
わからないでもなかった
わかろうと努力はしたんだ
身内としてならなんとか
 
でもねえ ご愛顧に甘えて
日陰者じゃかわいそうだって
役割を無理くり与えて出して
なあなあで認めさせるのはね
 
トホホな身内を黙って養う
そういう局面は割とよくある
自分も転ぶことはあり得る
だから責めずにもいられる
 
でもねえ チームとしてなら
どうしたって無理は出るんだ
情の前に客観的信用だからさ
なめられてるのわかるからさ
 
基本ひとりでやっていると
そういうことには疎いのかも
神棚の熊手とおんなじでしょ
いいじゃない 形だけだよ
 
そこらのちっちゃな会社でも
ちゃんとやろうとしてんだよ
罪悪感を埋める人件費扱いも
真面目な給料が払ったんだよ
 
ほらみろ言わんこっちゃない
呆れて怒りたくなる気持ち
切ることに迷い続けた苦しみ
重ねてやさしくもなる気持ち
 
担いだままの片棒と説得力
伝わる言葉の意味も変わる
なくして言えることもある
初めて立ち止まるひともいる