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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

面倒問答

 

ああめんどくさいなあ
ちょっと一旦休憩、休憩だ
まったく何をやってんだかなあ
ひょっとすると誰も待っていないか
待っていたとしても片手くらいか
 
あるいは俺が客でも
金までは払わないかも
何か別のことをアピールしたくて
俺に心酔したフリをしていたりして
そうさ、きっとそうに決まってるぜ
 
小銭を集めて小体な居酒屋に行く
先輩がカウンターで熱燗をやっている
離れて座ったのにふらりと横に来る
相変わらず景気の悪い面してやがる
…どうも、ご無沙汰しています
やけのやんぱちであけすけに愚痴る
 
お前は相変わらずくっだらねえな
客がお前個人に興味を持つと思うな
技術にしか用はないんだ、解るか
極悪人でもひとでなしでも前科者でも
腕で食ってるやつはいくらでもいるよ
 
ぐっと詰まった挙句の口返答
先輩のおかみさんはご贔屓筋でしょう
そりゃあお前、順序が逆だあ
腕が気に入って客で通ってたら
男もいいから女房になろうってこった
 
若えなあ、ま動機はなんでもいいやな
女が欲しいだけでメシが食えりゃ
それはそれで大した才能ってもんだ
ああ女将、コイツにだし巻き頼むわ
滋養だ滋養と高笑いで元の席に戻った