Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

まどろむ岡惚れ

おかえりなさい、…何かあったの?
ただいま。僕まだ何も言ってないけど
なんだかそんな顔してるからよ
うん…余計なこと言っちゃったかも
 
かくかくしかじか、絞られた話
それ別にうちのせいじゃないじゃない
こっちは普段通りやってるだけなのに
通りすがりの野次で怖気づくつもり?
 
いや、まあ、喧嘩するつもりもなくて
そもそもそう取られると思ってなくて
誰が聞いても喜ぶと思ってたんだよね
反論ありきの話じゃないからビビって
 
んー、正直怒るのもちょっとわかるの
え、そうなの?
もちろん逆恨みよ、それも今はわかるの
そのひとも五年もしたら我に返るわよ
 
なっがいね、…君にも何かあったんだ
まあね、気の迷いとか、心の支えとか
叶わないからこその永遠、エトセトラ
うわぁ、柄にもないこと言うんだな
 
失礼ね、目が覚めたからこうなんでしょ
どういう意味だよ、まあいいけど
今は夢の中じゃないってわかるもの?
彼女は僕の腹をさすり口をとがらすと
 
触れるし、その服脱いだら洗うんだし
食べたらうんこするしおならがくさい
現実の方が厄介だし代わり映えしない
いいとこなしだなオイ、僕のこと好き?
 
憧れるだけならカッコつけられるけど
みっともないとこ見られるのが身内よ
そういう一言が余計だって言われんの
僕のシャツのボタンを次々外す赤い顔