河川敷と風
死んだって好きでいればいい
追いかけたって同じ場所には行けない
自分はとてもつまらない
誰も救えない人間に思えてならない
育てるって偉大なことでかなわない
でも生きるってかなしくて時々やめたい
嬉しいことばかりはやってこない
毎日毎日ほつれるほころびを繕い
どっちみち空振りで恰好悪い
誰もが言い訳にしたがる夢と罪
こんな思いは二度としたくない
同じ目に遭わなきゃわかるまい
許しがたい反面教師
その癖、共鳴は人生最大
誰かがぽつり
命は自ら明滅できるものじゃない
親なしで産まれる子はまあいない
前提は例外の少ない仮定
とりあえずは親からの預かり
そう決めて歩むよりほかない
親がこの世にいなくなった時に
持ちきれなくならないように
片割れとやらを探してみたり
何か書きつけたりするんじゃない
出逢うかどうかもわからない
価値なんてなくても構わない
褒められたい相手はそういない
どこにいようとそれは変わるまい