Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

仮眠とアラーム

起きても覚えている夢は久々
古びた学校で過ごした私は
帰りそびれて一夜を明かした
始発で帰ってまた戻れば?
 
誰かのおしゃべりに捕まり
始発を逃して次に乗り込み
白いコンテナが生えた出入口
どうやら特別補助便らしい
 
ガラスの鉢に水と赤い花びら
下手がやると吹き溜まるのが
プロはうまく散らせるから
光が底まで通るんだそうだ
 
コンテナ内では客が先客に
ご意見ご要望を伺って回り
知らない口上をスラスラ言い
ご遠慮なくお申し付け下さい
 
近くで聴き慣れた声がして
そのひとの後輩が二人いて
当惑が透け裏返り気味の声
迷って話しかけられなくて
 
座ったか座らないか
いつもは二分の区間だが
十二分以上かかって着いた
押し流されるドヤドヤ
 
着いた先でも誰かに捕まり
そそのかされる青い遊園地
しばらく直行便はないし
もうサボればいいじゃない
 
無遅刻無欠席だったのにな
せめて先生に連絡しなきゃ
まーだそんな風に思うんだ
呆れ声のエコーで目覚めた