Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

自由と家族の117

社会だ宇宙だと大上段に
啓蒙したり苦言を呈したり
悼み祈るフリをするより
地に足ついてる方がいい
 
いつかのお急ぎ便が続々
ポストを開ければ不在票
それぞれ依頼する再配達
すぐに開きもしないだろう
 
雑誌も全部は読めないや
かさばるしそろそろ電子化
見放題つっても時間ないな
払ってるだけの会費多いな
 
資料読んで飯も食わなきゃ
燃えるゴミ明日だっけか
風呂がピーピーいってら
洗濯しないと靴下やばいな
 
唐揚げ弁当三割引
なんとなくつけるテレビ
知らない誰かがむせび泣き
お母さん 私も死にたい
 
ああそうか そういう日か
ただでも滅入ってるから
ダメ押しされる気分だよな
悪い 悪いけどしんどいわ
 
ラジオをちょっとかけて
笑い声に耐えられず切って
音楽を薄くかけて仮眠して
20年前と20年後の夢
 
死にたいあの子は結婚して
子を産んで離婚して育てて
いい子だよな やさしくて
俺の未来ってなんだっけ?