Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

人肌と理想

あなたに言うときっと怒るから
言えなかったと彼女は泣いた
あなたは正しいことが好きだから
あなたの理想はいつも高いから
 
あのひとはね、あたしのダメさを
そのまんまで抱いててくれるの
あなたはいつもこう思ってんのよ
"俺がいいように言ってやってるだろ"
 
そのたんびにあたし思ってたわ
まんま言ったら人聞き悪いんだ
ってことはあたし感じ悪いんだ
このひとあたしの何が好きなのかな
 
ごめんね、全部あたしが悪いの
でもあたしを見てくれるひとと
これからは一緒にいたいの
これでもっと自由に作れるでしょ
 
何言ってる?わけがわからない
俺の人生にそんな種類の間違い
どうしたって起こるわけがないのに
悪気があってしたことでもないし
 
むしろお前のためにしてたことだ
つまり誰からも愛されるような…
そんなのあたしのためじゃないわ
あなたがよく思われたいんだわ
 
ちょっと待てよ、そもそもお前が
俺を裏切ったのが先なんだからさ
謝りゃ忘れてやらなくもないんだ
何聴いてたの?さっき謝ったわ
 
涙の乾いた冷ややかな目で
いいの、無理に忘れてくれなくて
こういう終わり方の映画はきらい
昔笑ってその話もしたはずなのに