Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

ヒマツブシモドキ

明け方にはリリリと虫が鳴く
そうか、元に戻ったんだろう
暑いとそれだけで頭が沸く
ありもしないのに惑わせる希望
 
ありがたいね
ただでも幸せなのに思われて
悪い気はしないよそりゃあね
気休めや励みになればそれで
 
お裾分けってのは
ことのついでだからさ
気兼ねがなくていいもんだ
張り合いくらいにはなるしな
 
あとはどうやってあの勘違いを
適当に散らしてそらすかだよ
楽しいことは他にもあるだろ
いろいろつらいのはわかるけど
 
ありがたいことよ
家族にも恵まれてるんだもの
そりゃまんざらでもないわよ
支えになれるって冥利だもの
 
お余りのやさしさだって
元があるから出るものだしね
恩着せがましくならなくて
身内にもいい顔出来るのよね
 
あとはどこまでもつかかなあ
あたし?いや向こうもどうだか
なんか逃避してるっぽいから
案外さみしいんじゃないかな
 
めいめいに聴こえないように
したり顔で言って笑い飛ばし
ひとりになると風呂場で泣き
どうせ必ず死ぬのに 嘘つき