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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

平常時パトロール

いつもの診察が終わって
増えていた体重を気にして
緑道公園を端まで下って
ぐるりと幹線道路に出て
 
疲れたら乗るつもりだった
路面電車を右手に見ながら
まあまだどうにか行けるな
大股でのしのし歩いた
 
あれこんなところにお寺が
また随分足の短い犬だな
そんなことを考えていたら
ピリリと響き渡りたまげた
 
交差点の手前のバイク屋の
手前の歩道に傾けた自転車と
片足つき車道を見やる警官と
その手元から呼子笛の音
 
拡声器で何やら呼びかけたら
車道の一台がゆっくり寄った
我が自転車を見回した警官は
うんせうんせと端に寄せた
 
店のシャッターの前で
丁寧にスタンドを立てて停め
出てきた運転手と苦笑し合い
話しかけつつ書類を指差して
 
恐らくこんな会話
あのへんで携帯使われましたか
運転手は頭を掻き使いました
決まりで…免許証ありますか?
 
昼下がりの歩道 双方穏やか
私は自転車と二人の間を抜けた
捕まえる前に捕まっちゃった
飛び跳ねる亜空間のモンスター