Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

ハッピーと少数派

おめでとうと笑ったひとは
帰ってカップ麺を食うんだ
おめでとうと笑ったひとは
残業夜泣きで寝てないんだ
 
お祝いを言われたひとも
うれしい一色とは限らないよ
祝われたい気分じゃないの
お礼するだけでもつらいの
 
誰もわかってくれないって
お互いに心で舌打ちしたって
ありがとうございますって
口では言う おとなだからね
 
いろいろあるけどおめでとう
いろいろあるけどありがとう
落ち着いて考えたらわかる
ほんとうは言う前からわかる
 
やせ我慢はひとにやさしい
武士は食わねど高楊枝
それがいいな いい歳だし
でもたまには正直でもいい
 
二十年くらい経ったある朝
自分から見たら若いひとが
めでたかないってむずかるさ
それ知ってるよ さあ出番だ
 
いつか きっといつか
そのめんどくさいやさぐれが
味方の少ない心を照らすから
別に得なこともないけどさ
 
みんなが通って来たことは
誰かがどうにかするものさ
こんな気持ちは自分だけか?
それ、ずっと大事に持ってな