Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

半可通の点取り

でも話せば分かるかも知れない
聞いてやしないからわからない
頑なに拒んで聞く耳を持たない
こいつは厄介すっとこどっこい
 
面子だか発言権だかハッタリだか
ナメられちゃいけない事情が
あるらしく眉しかめ腕組みのまま
しらけて言う やっぱ駄目だなあ
 
君は知らないのかもしれないけど
うちのお茶の間は笑ってたんだよ
君が難癖をつけて溜飲を下げると
他が帳消しになって届かないだろ?
 
何かに点をつけたがるひとに告ぐ
ぬくぬくとした啓蒙は楽しかろう
一方誰かは人生に行き詰まってる
ギリギリで笑えたひとだっている
 
何を食べても吐いていた祖母が
最後まで食べ終え拍手した饅頭が
世間で何点だろうが知ったことか
甲乙や優劣ってのは無粋なもんさ
 
本人も探せば見られる時代だよ
都合よく無視されっこないんだよ
きらいなひとだって見るだろうよ
でも好きなひとも目にするんだよ
 
下らない嘘やおべっかはさておき
自分の寸評記録を伸ばすために
ご贔屓との落差をつけるために
日和らないを投げつけ大はしゃぎ
 
お気に入りの世界は出来たかな
目が肥えてちょっとやそっとじゃ
感心出来ない自分は誇らしいか
君を笑わせたいひとはまだいるか