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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

疑心とナルシス

下駄箱を開けたら目に入る水色
ちょうちょ結びは金と焦げ茶色
ひょっとしてこれがうわさの…?
あたりを見回し押しこむ給食袋
 
一時間目は全然聴いてなかった
誰だろう?誰からなんだ?
あ、他のやつももらってんのかな
でも違ったら怪しまれるよな
 
昼休みに給食袋抱えてダッシュ
立て付けのよくない視聴覚室
そっとリボンを解き中身を見る
名前はなくてチョコはいびつ
 
腹減ったし食っちまおうかな
いやそんなことより誰からだ?
これじゃ断るも何もねえよな
あー南條さんならたまんねえな
 
でもこんなぶきっちょぽくないし
名前忘れるドジでもなさそうだし
他にねえんだよな、心当たり
弁当は食べ損ねてチャイムが鳴り
 
五限六限、急にしぼんでイライラ
どうせあれだよ、片岡あたりか
他の女子どもがからかってんだ
タバスコ入ってっかもしれねえな
 
掃除時間も放課後も皆素知らぬ顔
探り探りの片岡まわりは多分白
急に厄介者じみてきたその包みを
川に捨てるか 水仙の影 流れる雲
 
食い物だしな、バチ当たっても…
朝は多少浮き立ったはずの塊を
ろくに味わいもせず飲み込むと
弁当は放ってサイダーとギョニソ