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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

フォントにホント

書き初めの宿題ってあったよね
あったあった、長い半紙で
あたしお習字通ってたのに億劫で
私習ってないけど祖父が達筆で
 
なあにその自慢、関係あるの?
つまり、祖父は元植字工なんだけど
父の書く字にうるさかったらしいのよ
流れで厳しくなってたみたい、父も
 
ほどほどで出しちゃってたけどな
私、ずっと小言言われて、後ろから
自分でも違ってるなって思いながら
いっつもいやになって途方に暮れてた
 
あたしもそれでお稽古やめたなぁ
結局字はスジで決まるんだってさ
うん、うちでもそれよく言われるわ
それで私も見切りがついたかな
 
でも習ったり叱られたりした後だと
自分は下手でもひとに厳しくなるよ
なる、株下がるよね、字が雑だと
昔のひとの字なんてしびれるもの
 
いいのか悪いのかは置いといて
字で叱られなくなってんのかなって
あー、せめて丁寧に書きなさいって
そういうの言われなくなってるかもね
 
なんだか損した感じしない?
叱られ損な気はするよね、確かに
字を知らずにやりとりするひとも多いし
でもひとの書く字が好きだなあ、私
 
書かずに生活できそうな気もするけど
恋文が明朝体ヒラギノでもやだよ
ねえ…中身が大事ってやたら言うけど
意味だけじゃひとは裸になれないもの