Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

遠雷とポスト

明け方 鳴り止まない雷と雨
また川が溢れるのかしらね
書く手を止め、耳をすまして
うちのひとを起こすか迷って
 
最近目がよく見えなくて
読める字で書けてるかしらね
万年筆のインク切れてたりして
いくらになったのかしら切手
 
うちのひとに見てもらえば
いいことくらいわかってるわ
でもなんだか読まれるのはイヤ
いい歳してって呆れそうだから
 
送られる相手のひとにしたって
そうなのかもしれないわね
言いっこないわ、迷惑だなんて
私だってお客さんだものねえ
 
贅沢だってわかってるのよ
ひとりでは何も出来ない私を
黙って支えてくれるうちのひと
たまに電話をくれるうちの子
 
でもたまにさみしくなるのよ
家族って飽きが来ないけど
いやなところも似てくるでしょ
しがらみのない相手に憧れるの
 
有名なあなたにとっては
私は知らないおばちゃんだから
どうにもなりっこないんだわ
それくらい知ってるんだから
 
ねえ、すぐ本局に出して来てよ
急ぎか?やんでからでいいだろ
湯冷めする封筒 そうだけど…
書かなきゃよかった気もするの
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