Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

チヤホヤ頂戴

なんで立たないのよ
そんなこと言われましても
まばらに座って眺める背と
椅子のえんじ色のビロード
 
誘われて行ったライブで
あんまりよくは知らなくて
周りに合わせるつもりで
周りもそんな感じらしくて
 
滅多にないことだが
終始あったまらない日だった
申し訳ない気はしたのだが
確かに胸は生ぬるいままだ
 
ちょっと意地悪に腰を引いて
チヤホヤされないと怒るのね
こっちもお金払ってんのよね
盛り上げる係はそっちよねえ
 
かっこいい衣装でキメたまま
不機嫌にズカズカ帰って行った
楽しくなかっただろうな
あのひとの満足ってなんだ
 
僕はこうしないといられない
基本 ひとのお世辞は二の次
気が済むまでひとりでもがき
暗闇の向こうから歓声と光
 
俺がっかりさせるのやなんだ
来たらよろこばせたいから
四六時中そのこと考えてんだ
毎回もっと出来た気がしてさ
 
あたしを気持ちよくしてよ
しらけちゃってなんなのよ
好きでやってんじゃないわよ
冷え冷えちぐはぐ緞帳と窓