Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

無遠慮なむき身

ひとを笑わせたり元気づけたり
励ますような役として生きたい
そう決めてあまり間もない旅先
不機嫌に黙りこむ目の前の友達
 
あの時は焦ったし参ったなあ
楽しい時は楽しくやってたから
なんとかなるとは思ったけどさ
怒らせるつもりはなかったんだ
 
旅行って大概そうなるんですよ
普段ならせいぜい半日でしょ
どんなひととでも長く一緒だと
何かヘンな我慢しちゃうのかも
 
文句ならその場で言えよって
思ったけど僕も言えてなくて
合わせてるのは僕の方だって
どっかで思ってたのかねえ
 
私も怒られたことありました
次にどこで降りて乗り換えるか
任せきりで着いて行ってたら
自分、ちょっとは考えや!
 
船頭多くして、じゃないけど
ちゃんと任せるのも大事だろ?
…って僕も思ってたんだけど
旗色が悪いよな喧嘩になると
 
そうなんですよ、それで私は
急に自力では行けないから
フテてだんまりになりました
でも話しかけて欲しかった
 
あいつもそうだったのかなあ
癪だったけど結局声かけてさ
まくしたてたら喉がカラカラ
目を上げると笑い出す背中