Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

青い尻とおっさん

ごきげんでいるおとなってのは
そうなりたくてそうしてるんだ
不機嫌になるのは割と簡単さ
ひとのせいだと思えばいいんだ
 
言霊 悪いことは口にしない
出来すぎたひとが煙たい時もあり
ふと漏らす弱音に胸躍る夜もあり
そのあたり さじ加減が難しい
 
でもいくら美辞麗句を尽くしても
相手はヘンテコに繕った痛みを
かすかによれた皺から嗅ぎ取ると
首を傾げてほんとうを聴き逃すよ
 
若いうちは背伸びもかわいい
着飾って大きく見せ争いに勝ち
どうにかこうにか居場所を作り
いざくつろぐとゴテゴテで困り
 
ぞんざいな扱いは不機嫌の種さ
なんで今更こんな目に遭うんだ
俺を一体誰だと思ってやがんだ
毎日いい顔してやってんのにさ
 
繰り返してある日ふと気付く
見せたい自分は見抜かれてる
取り巻きなら付き合ってくれる
とっくに通じない相手もいる
 
それだったらもう裸でいいかな
わざわざ作るから疲れるんだ
疲れてるから腹が立つんだ
自分じゃないから卑屈なんだ
 
パンツを脱いで怒る相手が
何をわかってくれるってんだ
そろそろ魔法も解けるお年頃さ
それでも着いてきてくれるかな