Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

あの世と寝る

少しずつ眠りから覚める寝床
自分のまつ毛に合わないピント
アラームはあと五分で鳴るところ
 
口に出さずに唱えているのは
死んだ方がましだ死んだ方がましだ
昔は誰だって同じだと思ってたわ
 
眉をひそめて言うひともいるんでしょ
物騒なことを考えるもんじゃないよ
生きていたらいいことだってあるよ
 
そんなこと、もちろんわかってるわ
そうでなきゃとっくに死んでるかな
死んだら会いたいひともいるから
 
どうでもいい胡散臭い説教
とりあえずあたしは生きる方を選ぶ
理由なんてない、ただそう決める
 
決めたことは守るのが信条だから
その為にかぶってる前向きの皮
丸腰のひとなんてどこにいるんだか
 
ひとの不幸を探して見下したい
カッコつけたまますっ転んで欲しい
そんなこと呪うほど余裕じゃないし
 
一人の人間が知る正しさなんて
受け売りのご都合で狭いのよね
ましてや押し付ける権利なんて
 
諦めて納得してるから笑えること
絶望希望を振りかざさないでよ
文句があるなら自分でやってよ
 
目を閉じる前だって唱えているわ
死んだ方がましだ死んだ方がましだ
ああ、朝ごはんは何にしようかな