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Okay, bad joke.

詩のドラフト倉庫

憧れの乙姫

早めの忘年会は魚屋の二階の座敷
事前確認の出席率はおよそ八割
こっちこっちと手を振る女たち
わかりやすく気を緩める男たち
 
そっか、乙姫今日来ないんだっけ
デートらしいけどね、を飲み込んで
そんなあからさまに下がんないで
飲み物頼もうよ、とりあえず座って
 
やっぱここの刺身はうまいわ
これなんて魚?さあ知らねえけどさ
俺そろそろ熱燗いっていいかな
あっじゃあたしも 私梅サワー
 
飲み放題の元は取りたい連中の
ピッチが上がれば下世話モード
やっぱさあ君たちはぁ色気がないよ
乙姫の咳払いたまんねえもの
 
あーあの電話なんかのな、俺も好き
ン…それそれ あと背伸びしてる足首
冬もスカートだもんな、結構胸あるし
毎日何考えて生きてんのよ…やらしい!
 
元気なだけですだ、お代官様お許しを
言わねえだけでさ、男なんてこうだよ
つーかさ、女のひとってなんないの?
どうにかなっちゃいそう、みたいなの
 
ないわよ、と、まああるかもに分かれ
ちょっ、何よ、急にカッコつけないで
欲っていうか、ぬくもりみたいな感じで…
どっちがカッコつけてんだか だってぇ
 
解散千鳥足液キャベ小型タクシー待ち
多分乙姫もよろしくやっている頃合い
あたりをきょろきょろひとり小さく咳払い
のぼせ滲むマフラー 帰りたい魚の息